ホットドッグ、ホットドックはどちらが正しい?なぜドック?
「ホットドッグ」と「ホットドック」はどちらが正しいのか意見が食い違うことがあります。
英語表記は「hot dog」です。
美味しい「hot dog」なので名称にこだわる必要もなさそうですがチョット気になりますね。
アメリカ合衆国には「ナショナル・ホットドッグ・ソーセージ評議会」があります。
「ナショナル・ホットドッグ・ソーセージ評議会」では、「hot dog」はサンドイッチの一種ではなく、独自の食種に区分されとしています。
「hot dog」に使うソーセージは、通常は湯煎や直接茹でて温めるか焼網や鉄板などの上でグリルされています。
お店や屋台では、回転式の専用グリラーが使われていることが多いようです。
お店や屋台によって「hot dog」のパンは、常温・トースト・スチームなどあります。「hot dog」の味付けはマスタードが基本とされています。
お客の好みに応じて、トマトケチャップ・レリッシュ・ザワークラウトなどが使われます。
チリミートをかける・溶かしたチェダーチーズをかける・トマトなどの野菜を挟む・サルサをかけるなど、様々はバリエーションの「hot dog」があります。
次に、ホットドッグ(hot dog)・ホットドッグとホットドック・ホットドッグのソーセージ、などの紹介をします。
ホットドッグ(hot dog)
ホットドッグの語源については諸説あります。
ホットドッグの有力な説には、焼いた細長いソーセージの形がドイツ由来のダックスフントの姿に似ていたからというのがあります。
ホットドッグの形のイメージからホットドッグ(hot dog)と呼ばれるようになったという説です。
次に、「ホットドッグ」と「ホットドック」のどちらが本当の呼び方なのかを紹介します。
ホット ドッグとホットドック
英語の「ホット ドッグ」とドイツ語の「ホットドック」があります。
ロールパンにソーセージをはさんで、ケチャップやマスタードをかけるファーストフードとしてのホットドッグがアメリカで定着しました。
アメリカタイプのホットドッグが、もともとのソーセージ食文化の発祥地であるドイツ本国にも逆輸入されるような形で定着していきます。
現在では、ホットドッグは、ドイツ語の辞書にも「Hotdog」というスペルで載っています。
英語とドイツ語では、アルファベット表記は同じ単語ですが発音の仕方が異なるケースが多くあります。
英語の「hot dog」とドイツ語の「Hotdog」でもそうした違いがあります。
英語において、単語末の「g」や「d」の発音は「グ」や「ド」といった濁音になることが多くなります。
ドイツ語においての単語末の「g」や「d」は、“Hamburg(ハンブルク)”や“Hund(フント・犬)”のように「ク」や「ト」といった清音になることが多いようです。
清音とは、濁らない発音のことです。
そのようなことから、英語の「hot dog」は「ホット ドッグ」と単語末が濁って発音されます。
ドイツ語の「Hotdog」は「ホットドック」と単語末が濁らない発音になります。
以上から、英語式に「ホット ドッグ」と発音するのではなくて、ドイツ式に「ホットドック」と発音しても間違いではないと考えられています。
ホットドッグのソーセージ
アメリカのホットドッグに用いられるソーセージは、太さ2~3cm・長さ15~16cm程度のフランクフルトが標準的です。
日本のホットドッグでは、アメリカのソーセージより細くてやや長めのものが用いられることが多いようです。
アメリカのソーセージは、牛肉あるいは牛豚混合の絹挽きが主です。
日本のソーセージは、豚肉の荒挽きが使われることが多くなります。