「しめじ」と「ぶなしめじ」の特徴、栄養面の違い
「しめじ」と「ぶなしめじ」の違いを正確に知っている人はどれくらいいるでしょうか。
子供に「しめじ」と「ぶなしめじ」の違いを聞かれたらどのように答えますか。
料理に使われることも多い「しめじ」と「ぶなしめじ」のことを知っていれば、子供に聞かれたときにも安心して教えてあげられます。
次に、「しめじ」と「ぶなしめじ」の違いの紹介をします。
しめじ
「しめじ」と「ぶなしめじ」の違いを比較するまえに「しめじ」の概要を紹介します。
「しめじ」は漢字表記では占地・湿地と書きます。
「しめじたけ」(占地茸・湿地茸)とも呼ばれる食用キノコになります。
本来の「しめじ」は、キシメジ科シメジ属のホンシメジを指します。
場合によってはホンシメジだけでなく、他のキシメジ科のキノコのシメジ属の「ハタケシメジ」・「シャカシメジ(センボンシメジ)」やシロタモギタケ属の「ブナシメジ」などを含めた総称とされることがあります。
「しめじ」であるキシメジ科シメジ属のホンシメジは、生きた木の外生菌根菌であるために栽培が非常に困難とされています。
栽培が困難なホンシメジ(しめじ)は、ほぼ天然物に限られています。
稀少な高級品のキノコとして人気があります。
ホンシメジは一般的にはほとんど流通していません。
「匂いマツタケ、味シメジ」と言われるように、「ホンシメジ」はキノコのなかでも有数の強いうまみで人気のキノコです。
澄まし汁・きのこご飯・クリームシチューなどで美味しい高級キノコを味わいたいですね。
「ホンシメジ」は、生きた木の外生菌根菌であるために栽培が非常に困難でした。
ほぼ天然物に限られた稀少なキノコとして知られていましたが、最近は菌床人工栽培が可能になっているようです。
菌床栽培品の「ホンシメジ」が2004年頃から市場に流通しています。
「ホンシメジ」にはグアニル酸・グルタミン酸・アスパラギン酸などのうま味成分を豊富に含んでいます。
ぶなしめじ
「しめじ」と「ぶなしめじ」の違いを比較するまえに「ぶなしめじ」の概要を紹介します。
「ぶなしめじ」の漢字表記は?占地・?湿地になります。
シメジ科シロタモギタケ属のキノコになります。
「ぶあんしめじ」は北半球の温帯以北に分布するキノコで、日本国内では北海道から九州にかけて自生しています。
「ぶなしめじ」は「ホンシメジ」間違われることがありますが、「ぶなしめじ」は栽培困難な高級きのこである本来の「ホンシメジ」とは別のキノコです。
1991年に日本の林野庁から、「ぶなしめじ」を「ホンシメジ」と間違われやすいような慣行を改めるよう通達がでています。
現在は、「ぶなしめじ」を「ホンシメジ」と間違うような表記はされていません。
現在は「ブナシメジ」の名で広く流通しています。
「しめじ」と「ぶなしめじ」
「しめじ」と「ぶなしめじ」の違いは栽培が可能か否かになります。
菌床人工栽培が可能になった現在でも一般的な「しめじ」である「ホンシメジ」は高級キノコとして人気があります。
一般の家庭では「しめじ(ホンシメジ)」を食べる機会は殆どないのが現実です。
「ぶなしめじ」は、人工栽培が可能なので人工栽培品が広く流通しています。
「ホンシメジ」ほどではありませんが、「ぶなしめじ」も歯切れ・風味が良くクセのない味なので人気があります。
当然ですが、人工栽培品よりも天然物のほうが大型で肉質もよく風味も高いので人気があります。