デコポンと不知火(しらぬい)の産地による呼び方の違いは?

デコポンと不知火は似ている柑橘類ですが違いを知っていますか。

 

次に、デコポンと不知火の違いについて紹介します。

 

デコポン

 

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デコポンと不知火の違いを知るためにデコポンの概要を紹介します。

デコポンは熊本県などで生産される柑橘類のことです。

全国の柑橘関係農協県連合会を通じて出荷された「不知火」の中で、高品質を保つ一定の基準クリアしたものをデコポンと呼びます。

「デコポン」の基になる不知火は、当初は見た目の悪さと育てにくさから量産に不向きと判断されて品種登録をしていませんでした。

その後、苗木が熊本県に渡り不知火町(現・宇城市)で栽培されました。

美味しく育てられることが分かってからは、食用としての生産・栽培が本格化しました。

「デコポン」は熊本果実連が所有する登録商標になります。

「デコポン」の高品質基準は、糖度13度以上で酸度1度以下になります。

「でこぽん」は熊本果実連の登録商標ですが、熊本県産以外の「デコポン」もあります。

「デコポン」の名称は、生産者個人の販売や柑橘関係農協県連合会を経由しない販売では使用できません。

「デコポン」は、全国統一糖酸品質基準を持つ日本で唯一の果物の登録商標として知られています。

熊本果実連は初出荷日の3月1日を「デコポンの日」として制定して、日本記念日協会に登録しています。

 

不知火

 

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デコポンと不知火の違いを知るために不知火の概要を紹介します。

不知火(シラヌイ)は、ミカン科ミカン属の柑橘類になります。

1972年に長崎県南高来郡口之津町(現・南島原市)の農林水産省果樹試験場口之津支場で、「清見」タンゴールと中野3号「ポンカン」を交配して作られました。

・果形が果梗部にデコがあり不揃いになりやすい・果皮の見た目が粗く成熟するとややくすんでしなびる、などの見た目の悪さから育成試験場では選抜対象とはならず品種登録はされませんでした。

その後、熊本県宇土郡不知火町(現・宇城市)に伝わって、品種名を「不知火」として栽培が本格化しました。

不知火町から、八代海沿岸の宇土半島・天草諸島・葦北(あしきた)地方を中心に広がりました。

その後は、鹿児島県・愛媛県・広島県・佐賀県・和歌山県・静岡県等へ広がりました。

現在では、熊本県・愛媛県・和歌山県・広島県・佐賀県の5県で全国の生産量の8割を占めるとされています。

 

デコポンと不知火の違い

 

デコポンと不知火の違いをまとめます。

「不知火」という品種の柑橘類で、高品質基準(糖度13度以上・酸度1度以下)を満足したものが「デコポン」になるようです。

「デコポン」という名称は熊本果実連が商標登録しています。

生産者個人の販売や柑橘関係農協県連合会を経由しない販売は認められていません。

現在では、「デコポン」を名乗ることができる品種は、「シラヌヒ」・「安芸の輝き」・「佐賀果試34号」・「大将季」・「肥の豊」になっています。