たけのこが臭うけど腐ってる?見分け方と保存方法
「たけのこ」を料理しようとしたら臭いが気になって捨てたことはありませんか。
「たけのこ」の上手な保存方法を知っていれば、美味しいたけのこ料理を楽しめます。
「たけのこ」の漢字表記は、竹の子・筍になります。
「たけのこ」は、イネ科タケ亜科タケの若芽を指します。
「たけのこ」の成長速度は速く、地表に顔を出す頃は日に数センチ程度だったものが、10日目頃には数十cm~1mを超えます。
ツル性を除く被子植物のうちで竹は最も成長が速い植物とされています。
竹は昼夜を問わず伸びるのがとても速いことから、漢字の「筍」は10日間を意味する「旬」から来ているという説もあります。
竹の成長速度は2~3ヶ月程度で止まります。
若竹となって皮を落としてからは、高さや太さは変化しないで硬化が進みます。
成竹となってからは10年ほど生きるとされています。
春先に地面から芽の出かけているものを「たけのこ」として食べます。
「たけのこ」を掘り採ったら、時間と共に“えぐみ”が増して固くなります。
時間が経つほど“えぐみ”が増して固くなるので、極力早く下ごしらえを行うことが大切です。
次に、「たけのこ」の種類・栄養・臭い・「たけのこ」の保存方法などの紹介をします。
「たけのこ」の種類
「たけのこ」の種類には、孟宗竹(もうそうちく)・はちく・真竹(まだけ)・ねまがりたけ・寒竹(かんちく)などがあります。
孟宗竹(もうそうちく)の時期は3~4月になります。
皮は黒斑と粗毛におおわれています。
はちくの時期は4~5月になります。
皮は淡紅色です。真竹(まだけ)の時期は5~6月です。
皮は薄い黒斑におおわれています。
ねまがりたけの時期は5~6月です。
「たけのこ」が弓状に曲がって生えます。
寒竹(かんちく)の時期は10月頃です。
皮は黄色または黒紫色です。
「たけのこ」の栄養と臭い
「たけのこ」の栄養と臭いについて紹介します。
「たけのこ」の栄養成分は、カリウム・アミノ酸・食物繊維などです。
「たけのこ」に含まれているアミノ酸は、グルタミン酸・チロシン・アスパラギン酸などのうまみ成分です。
ナトリウムの排泄効果があるカリウムも含まれています。
カリウムは、“むくみ“や高血圧改善に役立ちます。
「たけのこ」には食物繊維が豊富に含まれています。
腸内環境や便秘改善に役立ちます。
「たけのこ」の臭いの原因は、灰汁物質のチロシンの腐敗です。
「たけのこ」のうまみ成分のチロシン(アミノ酸)は腐敗すると強烈な臭いを発します。
「たけのこ」の臭い予防のポイントはアク抜きです。
購入したらスグに茹でてアクを抜いてください。
スグにアク抜きをした「たけのこ」の保存方法を知っていれば美味しい旬を楽しめます。
「たけのこ」の保存方法
「たけのこ」の臭い予防は茹でてアク抜きを早くシッカリすることです。
「たけのこ」の保存方法には、常温保存・冷蔵保存・冷凍保存が考えられます。
風通しの良い冷暗所での常温保存方法には、たけのこの瓶詰方法があります。
たけのこの瓶詰状態で開封しなければ保存期間(賞味期限)は1年程度になります。
「たけのこ」を摂って食べる時期は気温が高いので冷蔵保存をおススメします。
「たけのこ」は鮮度が落ちないうちにスグに茹でてください。
茹でたら、茹で汁に付けたまま冷まします。
冷ましたら皮を剥いて密封容器に入れて水に浸けて冷蔵庫で保存します。
「たけのこ」を浸けた水は毎日交換します。
アク抜きして水に浸けて冷蔵庫で保存した場合の保存期間(賞味期限)は約1週間です。
冷凍保存にすると、風味や食感が悪くなるのでおススメできません。
長期保存したい場合は乾燥保存をおススメします。
アク抜きして薄くスライスして天日干します。
カラカラに乾燥したら密封容器に乾燥剤と一緒に入れて風通しの良い冷暗所で保存できます。
乾燥たけのこの保存期間(賞味期限)は1年程度です。