海老芋の旬な時期、下ごしらえ、食べ方。えび芋、里芋、京芋の違い
海老芋(えびいも)・里芋(さといも)・京芋(きょういも)を料理に使っていますか。
海老芋と里芋の違いや、海老芋と京芋の違いを知っていれば料理にも活かせそうです。
海老芋の下ごしらえはどうしていますか?
海老芋は、サトイモ属ヤマサトイモの変種です。
ヤマサトイモの変種の唐芋(トウノイモ)の品種のひとつになります。
海老芋の名前の由来は、形状が湾曲して表面に横縞がありエビのように見えることが理由です。
海老芋の収穫時期は10月上旬~11月中旬になります。
海老芋の出荷時期は11月上旬~12月中旬になります。
海老芋は、京都府を中心に主に近畿地方が消費地になります。
海老芋の始まりは江戸時代です。
江戸時代の安永年間に、青蓮院宮が長崎の土産として持ち帰った里芋を栽培しのが海老芋の始まりとされています。
海老芋の名もこの頃に名づけられ上鳥羽や九条で栽培が始まりました。
次に、海老芋と里芋の違い・海老芋と京芋の違い・海老芋の下ごしらえなどの紹介をします。
海老芋と里芋の違い
海老芋と里芋の違いが分かるために里芋の概要を紹介します。
里芋はサトイモ科の植物の地下茎の総称になります。
肥大した地下茎を主に食用にします。
里芋の原産地は、インド東部からインドシナ半島と考えられています。
里芋のことは現地では「タロイモ」と呼ばれています。
里芋が日本で栽培されたのは縄文時代の頃からです。
江戸時代までの芋の主役は里芋でした。
里芋の旬は秋季~冬期になります。
里芋は市場に通年で流通していますが、品種により旬が少しずれています。
「石川早生」・「土垂」・「セレベス」は8月下旬~10月にかけての秋が旬になります。
「八頭」・「頭芋・殿芋」は12月~1月が旬になります。
「八頭」・「頭芋・殿芋」は、縁起物として正月料理に使われる事が多い芋です。
美味しい里芋の選び方は、ふっくらと丸みがあり表面に傷が無いものがポイントです。
持った時にずっしりと重みを感じるものが美味しいですね。
持った時に軽く感じるものや柔らかくなっているのは避けます。
古い里芋はカビ臭いので臭いもチェックしてください。
海老芋は里芋の一種なので栄養成分などに大きな違いはありません。
海老芋と里芋の違いは見た目と食感になります。
里芋に比べて海老芋は大きく粘り気が強いのが特徴です。
次に、海老芋と京芋の違い・海老芋の下ごしらえなどの紹介をします。
海老芋と京芋の違い
海老芋と里芋の違いは見た目と食感です。
海老芋と京芋の違いが分かるために京芋の概要を紹介します。
京芋は別名「たけのこいも(筍芋)」とも呼ばれています。
京芋も里芋の一種になります。
京芋の長さは20~40cm程度で直径は6~7cmです。
色や形がタケノコに似ているので「たけのこいも(筍芋)」とも呼ばれています。
京芋の主産地は宮崎県になります。
京芋は、明治時代に台湾から伝わり宮崎県小林市で栽培されていました。
京芋という名前は、京料理のおいしさにあやかったのが由来とされています。
京芋は、一般的な里芋に比べてぬめりが少なめです。
円筒形なので皮がむきやすい・煮崩れしにくい・ホクホクとした食感が楽しめるなどの特徴があります。
海老芋と京芋の違いは食感と味になります。
海老芋の肉質が密で甘みに富んでいるのに対して、京芋は肉質が柔らかく甘みに欠けています。
海老芋は肉質が密で、京芋は肉質が粗い食感があります。
次に、海老芋の下ごしらえなどを紹介します。
海老芋の下ごしらえ
海老芋と里芋の違い・海老芋と京芋の違いは見た目と食感です。
海老芋も京芋も里芋の一種なので栄養成分的には違いはありません。
京野菜の一つの海老芋はアクが強いので下ごしらえが必要です。
調理の前にアク抜きをしてください。
海老芋をよく洗って、上下の部分を切り落として適当な大きさに切ります。
調理に合わせて切ったら皮を厚めにむいて水に浸します。
30~60分水に浸してから水気を切って調理します。
ぬめりが気になる時には、塩でもんでから下茹でをします。
海老芋や里芋を洗ったときに痒くなった時は、酢水で洗うと痒みがとれるようです。