タラバガニ、ズワイガニ、毛ガニの旬の時期、価格、味の違い
タラバガニ・ズワイガニ・毛ガニのなかでのお好みはどれですか。
新鮮なカニは美味しいですね。
タラバガニ・ズワイガニ・毛ガニの違いや旬を知っていると役立ちそうです。
次に、タラバガニ・ズワイガニ・毛ガニの違いの概要を紹介します。
タラバガニ
タラバガニ・ズワイガニ・毛ガニの違いを分かるために、タラバガニの概要を紹介します。
タラバガニを漢字表記すると「鱈場蟹」になります。
タラバガニは、十脚目・異尾下目・タラバガニ科・タラバガニ属に分類されます。
タラバガニ属には、タラバガニを含む5種がいます。
和名ではタラバガニと「カニ」の名が付いていますが、生物学上はヤドカリの仲間になります。
和名の「鱈場蟹(タラバガニ)」の由来は、生息域がタラの漁場と重なることからです。
「鱈場」にいる「蟹」なので「鱈場蟹」と呼ばれたようです。
タラバガニの甲幅は25cm程度です。
脚を広げると1mを超えます。
全身が短い棘状突起で覆われています。
食用として流通する際は茹でられているので赤橙色になっていますが、生きている時の色は背中側が暗紫色で腹側が淡黄色をしています。
タラバガニの旬は2回あるとされています。
4~5月と11~12月です。
4~5月のタラバガニは、甘味が強くて食べ応えがあります。
次に、ズワイガニ・毛ガニの紹介をします。
ズワイガニ
タラバガニ・ズワイガニ・毛ガニの違いが分かるために、ズワイガニの概要を紹介します。
ズワイガニを漢字表記すると「楚蟹」になります。
ズワイガニは、十脚目ケセンガニ科に分類されます。
ズワイガニは深海に生息する大型のカニです。
ズワイガニの由来は細い木の枝になります。
「ズワイガニ」の“ズワイ”とは、細い木の枝のことを指す古語「楚(すわえ、すはえ)」が訛ったものと考えられています。
ズワイガニは、「津和井蟹」と漢字表記されることもあります。
ズワイガニの体色は全身が暗赤色をしています。
甲は膨らみがある三角形です。
オスの甲幅は最大14cm程度ですが、メスはその半分くらいの大きさしかありません。
大きなオスは脚を広げると70cm程度あります。
ズワイガニは、オスとメスの大きさが違うことからオスとメスに別の名前がつけられていることが多いようです。
ズワイガニのオスの名前には、エチゼンガニ・マツバガニ・ヨシガニ・タイザガニなどがあります。
メスの名前には、メガニ・オヤガニ・コッペガニ・コウバコガニ・セコガニ・セイコガニ・クロコなどがあります。
ズワイガニの旬は10~翌年の5月頃になります。
北海道産のズワイガニの旬は、4~5月になります。
毛ガニ
タラバガニ・ズワイガニ・毛ガニの違いが分かるために、毛ガニの概要を紹介します。
毛ガニの漢字表記は「毛蟹」です。
毛ガニは、エビ目カニ下目クリガニ科に分類されます。
北西太平洋の沿岸域に広く分布する大型のカニで、別名にオオクリガニ(大栗蟹)があります。
毛ガニの甲長は最大で12cmに達します。
毛ガニは、全身が淡赤褐色で全体的にずんぐりした印象があります。
体を覆う殻はあまり硬くはありませんが、短い剛毛が密生しています。
塩茹で・焼き物で食べられる他、缶詰などに加工されています。
食味に優れ身に甘みがあり、カニミソの量が多いのが特徴です。
身をほぐして色々な料理に使われています。
日本産の毛ガニの旬は冬場になります。
オホーツク産の毛ガニの旬は4~7月頃とされています。