南蛮漬け、チキン南蛮、鴨南蛮、南蛮酢の「南蛮」の意味、由来、定義

南蛮という言葉は、日本でも当初は異民族に対して用いた蔑称の意味で用いられていました。

15世紀にヨーロッパ人との南蛮貿易が始まって以降は、日本では主にヨーロッパ・東南アジア・スペイン・ポルトガルの文物や人物を指す語となっています。

南蛮貿易によってもたらされた文物を、「南蛮」や「南蛮渡来」などと呼んでいました。

本来は辺境の未開人に対する蔑称だった「南蛮」という言葉は、異国風で物珍しい文物を指す語に変化しました。

「南蛮」という言葉は、後には「舶来」と同じような意味で使われるようになっています。

南蛮人(なんばんじん)とは、主に南欧系の西洋人を指し、西欧系のイギリス人やオランダ人は「紅毛人」と呼んでいました。

外国から伝わった料理に南蛮料理があります。

「南蛮料理」という表現を使うようになったのは16世紀頃になります。

16世紀にポルトガル人が鉄砲とともに種子島にやってきた頃から、様々な料理関係の書物や料亭のメニューに現れています。

南蛮の国ポルトガルから伝わった料理が南蛮料理になります。

オランダから伝わった料理は紅毛料理になります。

南蛮料理が現れる最も古い記録では17世紀後期のものとされている「南蛮料理書」があります。

南蛮煮は肉や魚をネギや唐辛子と煮た料理になります。

唐辛子は別名を「南蛮辛子」とも言います。

南蛮漬けはマリネやエスカベッシュが原型と考えられています。

 

次に、南蛮漬けや南蛮漬けの由来・チキン南蛮の由来・鴨南蛮の由来や南蛮とはなどの紹介をします。

 

南蛮漬けの由来

 

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南蛮漬けの由来には諸説あるようです。

「南蛮漬け」の由来では、江戸時代にポルトガル人が長崎に伝えたものが全国に広まったというのが有力な説のようです。

「南蛮」とはスペインやポルトガルなどの南欧からやってきたことに由来する名前です。

「南蛮」という言葉は、時代を経てヨーロッパを始め異国全体を意味する言葉になりました。

異国風の料理や食材、新しい手法の料理のことを南蛮料理と呼んでいました。

昔は、スペイン・ポルトガルの人々が持ち込んだ唐辛子やネギや香料などのことを「南蛮」と呼んでいました。

「南蛮漬け」には玉葱(たまねぎ)・葱(ネギ)を使います。

南蛮(唐辛子・ネギ・香料)を使うことから、「南蛮漬け」と呼ばれるようになったと考えられています。

「南蛮」がつく料理には、・砂糖を使う物・ネギや唐辛子を使う物・油で揚げる物などがあります。

次に、チキン南蛮の由来・鴨南蛮の由来・南蛮とはなどを紹介します。

 

チキン南蛮の由来

 

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南蛮漬けの由来は、スペイン・ポルトガルなどの南欧から伝わった唐辛子・葱(ネギ)・香料などを「南蛮」と呼んでいたこと。

「南蛮漬け」には玉葱を使うからなどが有力な説のようです。

チキン南蛮の由来は宮崎になります。

チキン南蛮は宮崎県発祥の鶏肉料理です。

チキン南蛮は、鶏肉に小麦粉をふり卵液を絡めたものを揚げ、甘酢に浸した揚げ物料理になります。

チキン南蛮の発祥には2つの説があります。

「直ちゃん」をチキン南蛮の元祖とする説と、タルタルソースのチキン南蛮を考案した「おぐら」を元祖とする説の2つです。

次に、鴨南蛮の由来・南蛮とはなどの紹介をします。

 

鴨南蛮の由来・南蛮とは

 

南蛮漬けの由来は、スペイン・ポルトガルなどの南欧から伝わった食材にあるようです。

チキン南蛮の由来は宮崎県になります。

チキン南蛮の発祥には、「直ちゃん」とする説と「おぐら」とする説があります。

鴨南蛮とは、日本の麺料理になります。

鴨肉とネギが入った熱い汁を掛けた季節蕎麦を鴨南蛮と呼びます。

鴨肉ではなく鶏肉を使用しても鴨南蛮と呼ぶ場合があります。

鴨南蛮の由来は、鴨とネギが具に使われるからです。

南欧から伝わった葱(ネギ)は「南蛮」と呼ばれていました。

南蛮とは、四夷のひとつになります。

中国大陸を制した朝廷が南方の帰順しない異民族に対して用いた蔑称が「南蛮」です。