ゴーヤとにがうりの違い、見分け方
「ゴーヤ」と「にがうり」はどこに違いがあるのでしょうか。
「にがうり」の漢字表記は「苦瓜」です。
にがうり(苦瓜)の正式名はツルレイシ(蔓茘枝)です。
ツルレイシ(蔓茘枝)はウリ科の植物・その果実のことです。
ツルレイシ(蔓茘枝)は、未熟な果実を野菜として利用します。
次に、ゴーヤと苦瓜(にがうり)の違い・苦瓜(にがうり)の栄養成分・苦瓜(にがうり)の選び方や保存方法などの紹介をします。
ゴーヤと苦瓜(にがうり)
ゴーヤと苦瓜(にがうり)の違いが気になる人も多いようです。
苦瓜(にがうり)は、ツルレイシ(蔓茘枝)というウリ科の植物です。
ツルレイシ(蔓茘枝)の別名は苦瓜(にがうり)だけではありません。
「ゴーヤ」や「ゴーヤー」もあります。
ツルレイシ(蔓茘枝)のことは、九州・南西諸島各地でいろいろな名称で呼ばれています。
沖縄県では沖縄本島(首里・那覇方言や今帰仁方言など)で「ゴーヤー」と呼ばれています。
宮古列島の宮古方言では「ゴーラ」になります。
八重山列島の八重山方言では「ゴーヤ」になります。
九州では地域によって「ニガゴリ」や「ニガゴーリ」と呼ぶこともあります。
鹿児島県奄美大島では「トーグリ」・鹿児島県本土や長崎県諫早地方では「ニガゴイ」と呼ばれているようです。
地域によっては、九州地域で栽培されてきた細長く苦味が強い品種を「ニガゴイ」・「ニガゴリ」と呼び、沖縄地域で栽培されてきた太く苦味が穏やかなものを「ゴーヤー」と呼び分けることもあります。
ツルレイシ(蔓茘枝)のことは全国的には苦瓜(にがうり)が一般的な呼び名でしたが、沖縄方言の普及や沖縄料理ブームの影響で「ゴーヤー」・「ゴーヤ」を使用することが多くなっているようです。
ゴーヤ・苦瓜(にがうり)の栄養
ゴーヤと苦瓜(にがうり)には違いはありません。
ツルレイシ(蔓茘枝)が正式な名前です。
ツルレイシ(蔓茘枝)の栄養成分で多いのは、ビタミン類のビタミンCとミネラル類のカリウムです。
ツルレイシ(蔓茘枝)(ゴーヤ・苦瓜)が含んでいるビタミンCの量は17mgと非常に多いとされています。
キュウリやトマトの5倍以上もビタミンCが含まれています。
通常は加熱するとビタミンCは壊れやすいのですが、ゴーヤ・苦瓜のビタミンCは炒めても壊れにくいとされています。
ビタミンCは、風邪の予防・疲労の回復・肌荒れ改善に効果があります。
ゴーヤ・苦瓜の苦味成分は「モモルデシン」です。
苦味成分の「モモルデシン」には、胃腸の粘膜の保護・食欲の増進・神経への良い働きかけがあるとされています。
ゴーヤと苦瓜(にがうり)の選び方
ゴーヤと苦瓜(にがうり)はツルレイシ(蔓茘枝)という植物で違いはありません。
ゴーヤ・苦瓜を選ぶポイントは、
・ふっくらとしている
・あまり大き過ぎないもの
・色が濃く鮮やか
・表面にツヤとハリがある
・持った時に硬い
・ズッシリと重みがあるなどです。
保存方法は、乾燥しないように濡れた新聞紙やペーパータオルにくるんで冷暗所で保存します。
ナイロン袋などに入れて冷蔵庫の野菜室に保存します。