ふぐの刺身、鍋をてっさ、てっちりと呼ぶ意味。ふくと呼ぶ理由
「ふぐ」の漢字表記に「河豚」・「鰒」などがあります。
河豚(ふぐ)は、フグ目・フグ科に属する魚です。
フグ科に分類されている魚は約120種だとされています。
河豚(ふぐ)の中でも食べる種では「トラフグ」や「マフグ」が有名です。
ふぐ料理には「てっさ」や「てっちり」があります。
「てっさ」の意味や、「てっちり」の意味を知らなければ、ふぐ料理お店での注文に困りそうです。
またふぐ料理のお店によっては、ふぐをふくと呼ぶこともあります。
どうして、河豚(ふぐ)を「ふく」と呼ぶのかも知っていれば役立ちそうです。
次に、ふぐの毒・「てっさ」の意味・「てっちり」の意味・ふぐをふくと呼ぶのは?などの紹介をします。
ふぐの毒
河豚(ふぐ)には「トラフグ」や「マフグ」が知られていますが、河豚の食用可能な部位は種類や漁獲場所によって異なります。
素人による、「ふぐ」の取扱いや調理は非常に危険だとされています。
日本の食中毒の原因の食材では、河豚(ふぐ)と茸(きのこ)が大部分を占めています。
「ふぐ」の食中毒などの事故の多くは素人調理が原因だとされています。
「ふぐ」は多くの種で、内臓・皮膚・血液・筋肉の全部または一部に毒性のあるテトロドトキシンを持っています。
クサフグなどのフグ毒の成分は、主にテトロドトキシンですが、微量のサキシトキシンも含まれています。
ハコフグにはパフトキシンが蓄積しています。
「ふぐ」の毒化の原因については内因説と外因説があります。
現在では、ふぐ毒は海洋細菌によって産生されて、食物連鎖によって「ふぐ」の体内に蓄積されるとみる外因説が有力となっています。
天然の「ふぐ」の場合は、種によって毒化する部位が異なります。
同じ種でも季節により毒の量が変わります。
養殖の河豚(ふぐ)でも、養殖方法によっては毒性を持つことがあります。
次に、「てっさ」の意味・「てっちり」の意味・ふぐをふくと呼ぶのは、などの紹介をします。
「てっさ」と「てっちり」
「てっさ」の意味や「てっちり」の意味が分かると、河豚料理をもっと楽しめそうです。
「てっさ」とは、河豚(ふぐ)の刺身のことです。
「ふぐ刺し」のことを「てっさ」とも言います。
「てっちり」とは、河豚(ふぐ)のちり鍋のことです。
「ふぐちり」のことを「てっちり」とも言います。
「てっさ」の語源は、「鉄の刺身」で「鉄」を促音化した語だとされています。
「てっちり」の語源は、「鉄のちり鍋」で「てっさ」と同じく「鉄」を促音化した語です。
「鉄のちり鍋」を略して「てっちり」と呼んでいます。
「ふぐ」には猛毒があり“当たると死ぬ”ので、「ふぐ」を「鉄砲」と呼びました。
「鉄砲」を略して「鉄」と呼び、「てっさ」や「てっちり」のような呼び方に繋がったと考えられています。
次に、ふぐをふくと呼ぶのは?の紹介をします。
ふぐをふくと呼ぶ
「てっさ」の意味は「鉄の刺身」です。
「てっちり」の意味は「鉄のちり鍋」です。
ふぐをふくと呼ぶ理由は、縁起が関係しているようです。
「ふぐ」が「不遇」に繋がるので、縁起の良い意味をこめて「福(ふく)」を表示するお店があります。
「ふぐ」を「福(ふく)」と呼ぶ地域は、「ふぐ」の水揚げ量が多い地域や、消費量が多い地域になります。
「ふぐ」の水揚げ量が多い地域は、福岡県や山口県になります。
「ふぐ」の消費量は、関西圏の大阪府や兵庫県が多くなっています。
関西圏の「ふぐ」の消費量は、日本国内の総消費量の約6割だといわれています。
「ふぐ」の消費量が多い関西圏では、「ふぐ」や「ふく」でもなく「てっぽう」とも呼んでいます。
食べると死んでしまう可能性があることから「当たったら死ぬ」→「鉄砲(てっぽう)」という洒落の意味があります。