なぜ牛乳のペットボトルはない?売っていた時もあった?
牛乳(ぎゅうにゅう)の紙パックはありますが、ペットボトルはなぜないのでしょうか。
ペットボトルの牛乳は解禁されていないのでしょうか。
牛乳は、ウシの乳汁で英語表記は「milk」です。
日本の法律での定義は、成分を調整していない生乳が「牛乳」です。
脂肪分を調整したものは「低脂肪牛乳」になります。
牛乳成分の増減や乳糖を分解すれば「加工乳」になります。
牛乳由来成分以外を加えた栄養添加やコーヒーミルクなどは「乳飲料」です。
牛乳の加工製品は「乳製品」になります。
牛乳からは、脱脂粉乳・バター・生クリーム・チーズ・ヨーグルト・アイスクリーム、などの乳製品が作られています。
チーズやバターなどの牛乳の利用の歴史は古いですが、生乳を飲むのが普及したのは19世紀になります。
低温殺菌法が開発されて保存技術が向上してから生乳が飲まれるようになりました。
次に、牛乳にはペットボトルがなぜない・ペットボトルの牛乳の解禁・牛乳瓶、などの紹介をします。
牛乳のペットボトル
牛乳のペットボトルはなぜないのが疑問に思う人も多いようです。
ペットボトル入りの飲料水は自動販売機に多くの種類が並んでいます。
最近は、ミネラルウォーターやお茶だけでなく、ワインや日本酒のペットボトル商品も販売されています。
ペットボトルのコーヒーもあるのに、なぜか「ペットボトル入りの牛乳」を見かけることはりません。
牛乳は、他の飲み物に比べて栄養価が高いので雑菌が繁殖しやすい特徴があります。
ペットボトルはふたを閉めることができる密閉度の高いので携帯に便利な容器です。
密閉度が高くて携帯性に優れているので、飲みかけの牛乳を持ち運ぶことができます。
ペットボトル入り牛乳を、直接口をつけて飲んでカバンにしまって持ち運べます。
長時間、常温や高い温度にさらされるペットボトルでは雑菌が繁殖する可能性が高くなります。
食中毒のリスクが想定されるので、牛乳の容器にペットボトルが使われることはなかったと考えられています。
次に、ペットボトルの牛乳は解禁されている、などの紹介をします。
ペットボトル牛乳と解禁
牛乳のペットボトルがなぜないのかは、ペットボトルの優れた密閉性と携帯性が理由のようです。
ペットボトル牛乳は、法律上は解禁されています。
2007年3月に、食品安全委員会が「適切な条件下で管理される限り、十分な安全性を確保している」と、ペットボトルの食品健康影響評価を厚生労働省に提出しました。
2007年10月に、「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」が改正されてペットボトル入り牛乳の販売が認められました。
法律上は可能な「ペットボトル入り牛乳」ですが、コンビニやスーパーマーケットには瓶や紙パックの牛乳しか並んでいません。
乳業メーカー念願のペットボトル牛乳の販売が可能になったのに現在売られていないのはコスト面が考えられます。
牛乳用ペットボトルの開発や、牛乳の充填システムの開発にコストがかかるからだと考えられています。
牛乳用のペットボトルは、現状の清涼飲料水用のサイズや品質のまま転用することはできません。
牛乳用ペットボトルを開発して販売しても、ペットボトルの利便性から消費者が持ち歩いて食中毒が発生すればメーカー側のリスクになります。
メーカーとしてもコスト面・リスク面を考えると事業化は難しいと考えているのではないでしょうか。
消費者は牛乳瓶が好き
牛乳のペットボトルがなぜないのか疑問の人も多いですね。
ペットボトル牛乳は、法律上は解禁されています。
ペットボトル牛乳がない理由は、ペットボトルの優れた密閉性と携帯性が問題のようです。
携帯に便利なペットボトル牛乳を、少し飲みながらバックに入れて持ち歩く人が増えるのが想定されます。
牛乳は栄養価が高いので、持ち歩いている間に雑菌が繁殖して食中毒の危険性が高まります。
メーカー側も、牛乳用ペットボトルを開発して販売しても、食中毒のリスクがあれば事業化は避けますね。
牛乳パックは使い終わった後に、洗って乾かす手間がいるので面倒です。
消費者が望んでいるスタイルは、昭和時代に行われていた“牛乳瓶の配達“です。
毎日、洗浄&煮沸消毒した清潔な瓶に入った新鮮な牛乳の配達を望んでいます。
牛乳瓶であれば、毎日回収して洗浄&消毒して再利用できます。
毎日配達してもらえれば、牛乳を買いに行く手間が不要になりますね。