鏡餅はいつまで飾る?かき餅の保存方法と鏡開きの由来
鏡餅はいつまで飾るのか知っていますか。
鏡餅の由来・かき餅の由来・鏡開きの歴史や由来を知ることでお餅の味も美味しくなりそうです。
「年神様」の依り代が鏡餅です。
「年神様」とは新年の神様のことです。
「年神様」を家に迎えて・もてなし・見送るための行事がお正月になります。
正月にお迎えした「年神様」の居場所が鏡餅になります。
「年神様」が新しい年の幸福や恵みと分けてくださると考えられてきました。
「年神様」の魂の象徴が鏡餅になります。
「魂」とは、生きる力や気力のようなものです。
年の初めに年神様から新年の魂を分けていただいて、一年分の力を授かると考えられていました。
鏡餅には「歯固め」の意味もあります。
昔から丈夫な歯の持ち主は何でも食べられて健康で長生きできると考えられています。
そこで、年始に歯の丈夫を祈って行われる行事を「歯固め」といいます。
「歯固め」の儀式では固くなった鏡餅を食べました。
「歯固め」の儀式の名残が現在の鏡開きだと考えられています。
次に、鏡餅はいつまで飾る・鏡餅の由来・かき餅の由来・鏡開きの由来などを紹介します。
鏡餅はいつまで飾る?
鏡餅の由来を紹介します。
鏡餅の丸い形は昔の鏡に由来しています。
昔の鏡は丸い形をした銅鏡でした。
鏡は天照大神から授かった三種の神器のひとつでした。
伊勢神宮をはじめ、多くの神社では鏡をご神体としています。
「年神様」の依り代の鏡餅は、ご神体としての鏡をお餅であらわしています。
そのことから「年神様」の依り代の餅を「鏡餅」と呼ぶようになったようです。
「年神様」の依り代の鏡餅はいつまで飾るのでしょうか。
鏡餅を飾る日は、12月29日と31日を避けてください。
12月29日日は苦餅(苦持ち)や二重苦に通じます。
12月31日は葬儀と同じ一夜飾りに通じて縁起が悪いと考えられています。
鏡餅を飾るのは12月28日までか、遅くなって12月30日になります。
鏡餅をさげるのは1月11日の鏡開きになります。
1月11日の鏡開きに鏡餅をさげて食べます。
松の内を15日までとしている地域では、鏡開きを1月15日にしているようです。
鏡餅は「年神様」の依り代なので、供えて→食べることに意義があります。
鏡餅は雑煮やぜんざいなどにして食べます。
かき餅の由来
鏡餅はいつまで飾る?という答えは、鏡餅を飾る12月28日までや12月30日から鏡開きまでです。
鏡開きは地域によって1月11日と1月15日があります。
「鏡餅」を手で引っ掻いたものを干して、それを炙って焼いたのが「かき餅」の由来だと考えられています。
「かき(欠き)」は鏡餅を手で欠くことが語源のようです。
「かき餅(欠餅)」の小さいものを「あられ」といいます。
「かき餅(欠餅)」の大きいものは「おかき」といいます。
次に、鏡開きの由来を紹介します。
鏡開きの由来
子供から鏡餅をいつまで飾るのという質問を受けたら、1月11日か1月15日の鏡開きまでと答えてください。
鏡餅は、ご神体としての鏡を丸いお餅であらわしていることと「年神様」の依り代であることが由来です。
かき餅は、「鏡餅」を欠いて干して炙って焼いたのが由来になります。
鏡開きは、餅を割る行為を表す「割る」が縁起が悪いので、末広がりの「開く」という言葉に替えたというのが由来のようです。
鏡開きはもともと武家から始まった行事です。
「年神様」の依り代である鏡餅に刃物を使うことは切腹を連想させるので禁物でした。
「鏡餅」は手や木槌などで割りますが、「割る」という表現も縁起が悪いです。
そのため、末広がりを意味する「開く」を使って「鏡開き」という表現にしたようです。
鏡餅は「年神様」の依り代です。
正月に飾っていた鏡餅は鏡開きに年神様を見送ります。