紅ズワイガニとズワイガニの違い
紅ズワイガニとズワイガニの違いが分からないという声が多いようです。
ズワイガニは漢字表記で「楚蟹」になります。
十脚目ケセンガニ科に分類されるカニになります。
深海に生息する大型で美味しい人気のあるカニです。
ズワイガニは、山口県以北の日本海・茨城県以北からカナダまでの北太平洋・オホーツク海・ベーリング海に広く分布しています。
生息している水深は、50~1200mです。
主な生息域は水深200~600mの砂泥底になります。
生息域の水温は0~3℃程度を好んでいるようです。
ズワイガニの食性は雑食性です。
食性では肉食性が強く貝類や多毛類などを捕食しています。
産まれてから親ガニになるまでに約10年を要します。
ズワイガニは本ズワイガニと呼ばれて全国各地で地域ブランドとして販売されています。
ズワイガニの近縁種には、オオズワイガニ・紅ズワイガニ・オオエンコウガニなどがいます。
次に、紅ズワイガニとズワイガニの違いの紹介をします。
紅ズワイガニ
紅ズワイガニとズワイガニの違いを明確にするために紅ズワイガニを紹介します。
紅ズワイガニ(紅楚蟹)は、日本海・北朝鮮・ロシアなどで多く水揚げされています。
主にズワイガニ(本ズワイガニ)よりも水深の深い場所に生息しています。
全体的に暗褐色で、加熱すると全体が鮮やかな紅色になります。
本ズワイガニ・オオズワイガニに比べて殻が幾分柔らかく薄くなります。
身が少なめで比較的安いので缶詰の材料に多用されています。
生の身は甘みが強く、しっかり身の入った紅ズワイガニは本ズワイガニ・オオズワイガニ以上に美味しいと言う人も多いようです。
香住では香住漁港で水揚げされた紅ズワイガニを香住ガニとしてブランド化しています。
ズワイガニ
紅ズワイガニとズワイガニの違いを明確にするためにズワイガニを紹介します。
ズワイガニの「ズワイ」は細い木の枝のことを指す古語です。
ズワイガニの漢字表記には「津和井蟹」もあります。
ズワイガニの体色は全身が暗赤色です。
甲は膨らみがある三角形です。
大きなオスが脚を広げると70cm程度になります。
オスの甲幅は最大14cmで、メスはその半分くらいの大きさになります。
オスとメスの大きさがあまりに違うため、漁獲される多くの地域でオスとメスに別の名前がつけられていることが多いようです。
オスのズワイガニの名前には、エチゼンガニ・マツバガニ・ヨシガニ・タイザ(タイザガニ)などがあります。
メスのズワイガニの名前には、メガニ・オヤガニ・コッペガニ・コウバコガニ・セコガニ・セイコ(セイコガニ)・クロコなどがあります。
紅ズワイガニとズワイガニのまとめ
紅ズワイガニとズワイガニの違いをまとめます。
紅ズワイガニは、全体的に暗褐色ですが加熱すると全体が鮮やかな紅色になります。
比較的安価なので缶詰用になることも多いようです。
紅ズワイガニの漁法は「かにカゴ漁」になります。
紅ズワイガニの生息域は水深約500~2500mの深海になります。
紅ズワイガニの漁期は、9月1日~6月30日です。
ズワイガニは、全身が暗赤色で甲は膨らみがある三角形です。
オスとメスの大きさの違いからいろいろな名前がつけられています。
ズワイガニの漁法は、「底曳き網漁」です。
生息域は水深約200~600m辺りになります。
ズワイガニの漁期は、オスが11月6日~3月20日・メスが11月6日~1月10日になります。