押し麦とはと麦の違い。味や炊き方、栄養の違いなど
「押し麦」と「はと麦」の違いが分かりません。
「麦(むぎ)」は、小麦(コムギ)・大麦(オオムギ)・ライ麦(ライムギ)・燕麦(エンバク)など外見が類似したイネ科穀物になります。
日本の食糧法では、麦(小麦・大麦・はだか麦)には価格統制が在ります。
農林水産省の統計には、小麦(コムギ)と大麦(オオムギ)の3変種(カワムギ・ハダカムギ・ビールムギ)を四麦(よんばく)として扱っています。
小麦(コムギ)はイネ科コムギ属に属しています。
小麦(コムギ)は世界三大穀物の一つで、パンや麺類、菓子など様々に調理されて美味しく食べられています。
古くから栽培されている穀物です。
小麦(コムギ)は収穫されて種子は粉にして小麦粉として使われます。
小麦粉は、うどん・そうめん・パスタ・中華麺・天ぷら衣・パン・菓子の原料となっています。
大麦(オオムギ)は小麦(コムギ)よりも低温や乾燥に強いので、ライ麦と共に小麦の生産が困難な地方で多く栽培されています。
一般的に、麦芽といえば大麦(オオムギ)からのものを指します。
大麦(オオムギ)から作る麦芽には酵素が多く含まれるためです。
大麦(オオムギ)の麦芽の質は良いので、麦芽を利用する場合はほとんどがオオムギ麦芽を使用します。
麦芽からは麦芽糖が大量に生成されます。
麦芽糖は甘味料として水飴やシロップの原料ともなります。
オオムギ麦芽のもっとも一般的な使用法はビールの醸造になります。
ビールなどの醸造酒のほか、蒸留酒も大麦(オオムギ)から作られています。
次に「押し麦」と「はと麦」の違い・味覚や炊き方や食べ方などの紹介をします。
押し麦
押し麦とはと麦の違いを分かるために「押し麦」の概要を紹介します。
「押し麦」は「押麦」とも表記されます。
押し麦は麦ご飯に使われています。
押し麦をお米と混ぜて炊き上げると麦ご飯(麦飯)になります。
押し麦は平べったい形状です。
「麦」には、小麦(コムギ)・大麦(オオムギ)・ライ麦(ライムギ)・燕麦(エンバク)などの種類がありますが、「押し麦」は麦の種類ではありません。
「押し麦」は、一般的に大麦(オオムギ)を加工します。
大麦(オオムギ)は、そのままだと吸水しにくく消化も悪い特徴があります。
大麦を蒸気で加熱して柔らかくしてからローラーで平たく押したのが「押し麦」です。
「押し麦」にすることで、白米に混ぜて炊いても食べやすく食感も向上します。
はと麦
押し麦とはと麦の違いを分かるために「はと麦」の概要を紹介します。
はと麦の漢字表記は「鳩麦」です。
はと麦・ハトムギ(鳩麦)は、イネ科ジュズダマ属の穀物になります。
はと麦・ハトムギ(鳩麦)のデンプンには糯性があります。
はと麦・ハトムギ(鳩麦)は、アジア地域では主食・ハトムギ茶・シリアル食品として利用されています。
はと麦・ハトムギ(鳩麦)の成分の「ヨクイニン」は生薬として、いぼ取り・利尿・抗腫瘍などに利用されています。
ハトムギエキスを皮膚に塗布すると、保湿作用・美白作用があるとされています。
押し麦とはと麦の味覚や食べ方
押し麦とはと麦の違いは、大麦を押して加工した食品とイネ科ジュズダマ属の穀物の違いになります。
大麦を押して食べやすくした押し麦には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維が豊富に含まれています。
腸内環境の改善に押し麦を使った麦ご飯を食べませんか。
押し麦とお米を混ぜた麦ご飯では麦のパラパラ食感が気になる人もいます。
パラパラ食感を抑えるためには、・浸水時間を少し長めにする・押し麦の割合を減らす・水加減を普段よりも心持ち多めにするなどで柔らかくできます。
はと麦・ハトムギ(鳩麦)は、雑穀の中でも硬めの噛み応えと独特の粉っぽさがあります。
タンパク質が多く、アミノ酸バランスに優れた「はと麦」をお米に混ぜて、美容と健康に役立ててください。