木綿豆腐と絹ごし豆腐の栄養、カロリーなどの違い
木綿豆腐と絹ごし豆腐を比べると、含まれている栄養成分も違うのでしょうか。
豆腐は、豆乳(大豆の搾り汁)をにがり等の凝固剤で固めた加工食品になります。
豆腐は、東アジアと東南アジアの広範な地域で古くから食べられている大豆加工食品です。
日本・朝鮮半島・台湾・中国・ベトナム・カンボジア・タイ・ミャンマー・インドネシアなどでは日常的に食べられている大豆加工食品です。
豆腐の加工法や調理法は各国で違います。
現在の日本の豆腐は白く柔らかく淡白な食感があるのが特徴です。
豆腐は中国から日本へ伝えられたとされていますがいろいろな説があり明確ではありません。
「ゆば」・「こんにゃく」などとともに鎌倉時代に伝来したとする説もあります。
室町時代には日本各地へ広がったようです。
江戸時代には良く食べる通常の料理になりました。
江戸時代の豆腐は、今日でいう木綿豆腐のみだったようです。
豆腐は庶民の生活に密着していて江戸では物価統制品目として奉行所から厳しく管理されていました。
「豆腐値段引下令」に応じない豆腐屋は営業停止になるので、豆腐屋は自由に売値を決めることは出来なかったとされています。
江戸で初めて絹ごし豆腐を売ったのは「笹の雪」です。
「笹の雪」は現在も続いている老舗店です。
次に、豆腐のこと・木綿豆腐と絹ごし豆腐の違いや栄養成分などの紹介をします。
豆腐
江戸時代にはたくさんの豆腐料理がありました。
1782年(天明2年)に刊行された「豆腐百珍」には100種類の豆腐料理が紹介されています。
近代工業が発達するにつれて豆腐の製造作業の機械化も進みました。
大豆から効率よく豆腐が大量生産できるようになってからは安価な豆腐が提供されるようになりました。
現代日本でも豆腐は非常に一般的な食品として親しまれています。
豆腐は調味料をかけてそのまま食べられるだけでなく、いろいろな料理に使われています。
冷奴・湯豆腐・味噌田楽などでの主要食材や、汁物や鍋料理の具材や、料理のベース食材として使われています。
次に、木綿豆腐と絹ごし豆腐の違いや栄養成分の紹介をします。
木綿豆腐と絹ごし豆腐
豆腐には木綿豆腐や絹ごし豆腐などいろいろな種類があります。
豆腐つくりでは、水につけて柔らかくした大豆を水と共に摩砕し煮出します。
水とともに摩砕した大豆を呉(ご)といいます。
呉を搾って得られる液体を豆乳といいます。
豆乳を作るときに、あらかじめ加熱して煮呉を漉す製法を「煮搾り」といいます。
生呉のまま漉す製法を「生搾り」といいます。
呉を搾った後の滓は「おから」と呼ばれています。
プリン状に固まった豆乳を切り分けて水にさらしたものを「絹ごし豆腐」といいます。
固まった豆乳を崩しながら、内側に布を敷いた穴開きの型容器に容れて水分を抜くと「木綿豆腐」になります。
豆乳をいったん冷やしてから凝固剤といっしょにプラスチック容器に流し込んでから加熱して固めると「充填豆腐」になります。
堅豆腐(固豆腐)や五箇山豆腐など、非常に硬い豆腐もあります。
硬い豆腐つくりでは濃度の高い豆乳の使用・多めの凝固剤の使用・重石で脱水するなどの製法があります。
木綿豆腐と絹ごし豆腐の栄養成分
木綿豆腐と絹ごし豆腐の違いや栄養成分を紹介します。
木綿豆腐と絹ごし豆腐の違いは食感です。
木綿豆腐は味が濃くて崩れにくい特徴があります。
絹ごし豆腐は、食感がなめらかで味がやや薄いのが特徴です。
木綿豆腐は水分が絞られている分だけ栄養成分が凝縮されています。
絹ごし豆腐と木綿豆腐を比べると、タンパク質・カルシウム・鉄分が約1.3倍多くなっています。
絹ごし豆腐は木綿豆腐に比べて、ビタミンB群やカリウムが多く含まれています。
100g当たりのカロリーは、絹ごし豆腐が56Kcalに対して木綿豆腐は72Kcalになっています。