切り餅、丸餅と形が地域によって違う理由、意味

正月に食べられるお雑煮に入れているお餅には、「切り餅」と「丸餅」があります。

日本各地域によって「餅」の形が違うのは意味があるのでしょうか。

お雑煮の味つけも関東と関西では違うと話題になることもあります。

お雑煮に使われている餅の形は、昔は関東と関西に関係なく丸餅だったようです。

丸餅の由来にはいろいろな説があります。

「餅」は、もち米を加工して作る食品です。

「餅」には搗き餅(つきもち)と練り餅(ねりもち)があります。

「搗き餅」は、粒状の米を蒸して杵で搗いた餅です。

「練り餅」は、穀物の粉に湯を加えて練り、蒸しあげた餅です。

日本で餅といえば一般に「搗き餅」を指しています。

「練り餅」は団子という別の区分とされることが多いようです。

餅料理は伝統的な和食のお雑煮だけではありません。

日本の餅は様々な形で食べられています。

創作料理を含めれば300種類を超える餅料理があると言われています。

 

次に、切り餅と丸餅・関東と関西の地域の餅・丸餅の形の意味・お雑煮に使う餅の使い方・搗き餅料理、などを紹介します。

 

切り餅と丸餅

 

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切り餅と丸餅をお雑煮に入れている地域は、関東と関西では違います。

お雑煮に使われている丸餅の形の意味では、「望月」や「鏡」を模したからというのが有力な説です。

他にもいろいろな丸餅説があります。

・丸は魂を象徴するかたちであるので、年初に神の力を得ることができるとする説

・丸は農作物の豊作を象徴するので縁起をかついだとする説、などがあります。

「切り餅」は「角餅」と言われることもあります。

大まかに分けると東日本は切り餅(角餅)で、西日本は「丸餅」文化になっています。

お雑煮発祥の地である、京都の食文化の影響を強く受けた地域は主に「丸餅」を使っています。

 

お雑煮に使う餅の使い方

 

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「切り餅」は東日本・「丸餅」は西日本で、お雑煮に使われています。

京都文化の影響を強く受けた地域は「丸餅」を使っています。

丸い餅の形の意味にはいろいろあるようです。

お雑煮に「切り餅」を使う地域には、焼いて使う地域と茹でる地域があります。

お雑煮に「丸餅」を使う地域にも焼いて使う地域と茹でる地域があります。

「切り餅」は焼いて食べる地域が多いようです。

「丸餅」を使う地域の多くは茹でて使っています。

四国の一部の地域には餡子(あんこ)が入った丸餅をお雑煮に使っています。

 

搗き餅料理

 

「切り餅」と「丸餅」をお雑煮に使う地域は、おおきく東日本と西日本に分けられます。

丸餅の形にはいろいろな意味があります。

日本では搗き餅がお雑煮に使われていますが、お雑煮の他にも搗き餅料理があります。

お汁粉・大福もち・すすり餅・小袖餅・宇土餅などが人気です。

お汁粉は、小豆を煮た汁の中に餅を入れて食べる料理です。

鏡開きのときに食べる人気の料理です。