大根とかいわれ大根の違い。かいわれは大きくなったら大根になる?
大根とかいわれ大根にはどんな違いがあるのでしょうか。
大根とかいわれ大根では、栄養成分も違うのでしょうか。
大根(ダイコン)はアブラナ科ダイコン属の野菜になります。
大きな根を意味する名前がついた野菜で、昔から栽培されて美味しく料理されて親しまれています。
根を食用にするだけでなく、種子から油を採ることもあります。
大根は、緑黄色野菜でもあり、淡色野菜でもあります。
大根には多くの品種があります。
根の長さ・太さなどの形状が多様で、皮の色も白以外に赤・緑・紫・黄・黒などがあります。
日本での大根の多くは白い品種なので、大根の別名にはスズシロ(清白)もあります。
近年は酵素を多く含む食材としてかいわれ大根が人気です。
かいわれ大根には、種子のときには存在しなかった成分も新たに合成されてビタミン・ミネラル・フィトケミカルなどの栄養成分が豊富に含まれるとされています。
かいわれ大根が大きくなっ たらどうなるかも気になりますね。
次に、大根とかいわれ大根の違い・大根とかいわれ大根の栄養・かいわれ大根は大きくなっ たらどうなる?などの紹介をします。
大根
大根とかいわれ大根の違いを分かるために「大根」の概要を紹介します。
大根は紀元前2200年の古代エジプトでは食べられていたようです。
ピラミッド建設労働者の食料として、今のハツカダイコンに近いものが最古の栽培記録にあるようです。
大根の太い主根は主軸が肥大して食用になります。
茎は葉の付け根の低い三角錐部分になります。
大根は、春になればアブラナ属と似た淡紅色を帯びた白花をつけます。
一般的に根と呼ばれる食用部分のうち地上部分は、発生学的には根ではありません。
大根の原産地は確定されていません。
現在では、大根の原産地は地中海地方や中東と考えられています。
大根は、日本には弥生時代に伝わっています。
江戸時代には関東の江戸近郊である板橋・練馬・浦和・三浦半島辺りが特産地となっています。
江戸時代にも練馬大根は特に有名であったとされています。
次に、かいわれ大根のこと・大根とかいわれ大根の栄養成分・かいわれ大根は大きくなっ たらどうなる?などの紹介をします。
かいわれ大根
大根とかいわれ大根の違いを分かるために「かいわれ大根」の概要を紹介します。
かいわれ大根の漢字表記は「穎割れ大根」・「貝割れ大根」になります。
かいわれ大根は、大根(ダイコン)の発芽直後の胚軸と子葉を食用とするスプラウト食材になります。
スプラウトの英語表記は「Sprout」です。
スプラウトは、穀類・豆類・野菜の種子を人為的に発芽させた新芽になります。
スプラウト食材は、発芽した芽と茎を食用にします。
スプラウトのことを「発芽野菜」や「新芽野菜」といいます。
かいわれ大根を平安時代には食べていたようです。
平安時代の「和名類聚鈔」の「菜羹類」で「黄菜(おうさい)」としてかいわれ大根が記述されています。
平安時代にはかいわれ大根のことを「さわやけ」とも呼んでいたようです。
「宇津保物語」には「さわやけの汁」の記述があります。
かいわれ大根の水耕栽培方式の大量生産システムを開発したのは、福岡市能古島に住む前田瀧郎です。
日本スプラウト協会に加盟している生産者の多くは、かいわれ大根の生産とともにブロッコリースプラウト・レッドキャベツスプラウト・豆苗・そば菜など多品種のスプラウトを生産しています。
次に、大根とかいわれ大根の栄養成分・かいわれ大根は大きくなったらどうなる?などの紹介をします。
大根とかいわれ大根の栄養
大根とかいわれ大根には違いはありません。
かいわれ大根は、大根の発芽直後の胚軸と子葉を食用とするスプラウト食材です。
大根とかいわれ大根の栄養の違いが気になる人も多いようです。
大根の根にはジアスターゼというデンプン分解酵素や発がん抑制や抗菌作用がある辛み成分のラファサチンが含まれています。
葉の部分には、β―カロテンやビタミンC・ビタミンEなどのビタミン類・カリウムやカルシウムなどのミネラル類を含んでいます。
かいわれ大根にはβ―カロテン・ビタミンE・ビタミンB1・ビタミンB2・ナイアシン・ビタミンB6・ビタミンC・葉酸などのビタミン類が豊富に含まれています。
辛み成分には代謝アップ・ガン予防・貧血予防・風邪予防効果があります。
かいわれ大根は大きくなっ たらどうなる?と子供に聞かれたら。
大根になるけど、スーパーや八百屋さんにあるような美味しそうな太い大根にはならないと答えてください。
白くて太い大根とかいわれ大根は品種が違います。
美味しい大根は白くて太くなるように品種改良されていて、かいわれ大根はスプラウトとして食べるための品種です。