カルダモンの効能、料理の使い方。カレーではいつ取り出す?殻は?
カルダモンは、エスニック料理のスパイスとして人気があります。
ピリッとした爽やかな香りがあるカルダモンは、スパイシーな料理にピッタリです。
スパイシーな料理に合うカルダモンには、健康に役立つ効果・効能があると言われています。
カルダモンの上手な使い方を知っていれば役立ちそうです。
カレーに入っているカルダモンをいつ取り除くのか気になっている人もいるようです。
次に、カルダモンのこと・カルダモンの香りの効果や効能・カルダモンの使い方・カレーに入っているカルダモンはいつ取り除く?などの紹介をします。
カルダモンのこと
カルダモンとは、ショウガ科に属する多年草の植物になります。
カルダモンの花言葉は「隠れた美点」・「燃える思い」になります。
原産はインド南部マラバル地方になります。
主に種子部分をスパイスとして使います。
南インド・スリランカ・マレー半島・グアテマラなどの熱帯各地で栽培されています。
カルダモンは3000年以上の歴史がある、世界で最も古いスパイスの一つだとされています。
実をつけるまで4年以上かかるといわれるカルダモンは、サフランやバニラと同等に高価で貴重なスパイスとされています。
カルダモンは、花が終わって実が付くとまだ青いうちに収穫します。
表皮に皺が入るまで乾燥させてからスパイスとして使います。
カルダモンはユーカリ油・樟脳・レモン油の入り混じったようなスパイシーで清涼感のある爽やかな香りが特徴です。
カルダモンは「スパイスの女王」の別名を持っています。
種子には平均5%の精油を含んでいます。
カルダモンは「香りの王様」とも呼ばれています。
カルダモンは、インド料理のカレーやチャイなどには必ず入っていますね。
カルダモンには大きく分けて、「グリーンカルダモン」と「ブラックカルダモン」の2種類があります。
「グリーンカルダモン」と「ブラックカルダモン」は、香りも味も見た目も異なる別種のカルダモンです。
日本に流通しているのは「グリーンカルダモン」がほとんどです。
「グリーンカルダモン」を漂白したものに「ホワイトカルダモン」があります。
次に、カルダモンの香りの効果や効能・カルダモンの使い方・カレーに入っているカルダモンはいつ取り除く?などの紹介をします。
カルダモンの効果・効能
カルダモンの香りの効果・効能を紹介します。
カルダモンの香りの主な成分は、シオネール・酢酸テルピニル・酢酸リナリル・α―テルピネオール・リナロール、などです。
シネオールは、カルダモンに最も多く含まれている香り成分です。
シオネールの主な働きには、抗炎症作用・去痰作用(咳や痰を鎮める)・抗ウイルス作用・免疫調整作用などがあります。
カルダモンの香りは、風邪・インフルエンザ・花粉症の改善などに役立つと考えられています。
酢酸テルピニルは、カルダモンの香り成分の約3割を占めています。
酢酸テルピニルは、消化器系への働きかけに優れて、食欲増進・消化不良の解消・胃の痙攣の抑制に効果があります。
酢酸リナリルは、交感神経の興奮を鎮めるなどの鎮静効果のある香り成分です。
心の安定を支える神経伝達物質のセロトニン放出の調整・中枢神経鎮静・抗うつ作用もあります。
α‐テルピネオールには、抗炎症・抗アレルギー作用・喘息作用・鎮咳作用・収れん作用・胆汁分泌促進作用・催眠作用などがあります。
リナロールは、心を穏やかにさせる鎮静作用に優れた香り成分です。
抗不安作用・血圧降下作用・抗ウイルス作用・抗菌作用もあります。
次に、カルダモンの使い方・カレーに入っているカルダモンはいつ取り除く?などの紹介をします。
カルダモンの使い方
カルダモンの香り成分には、健康に役立つ効果・効能があります。
カルダモンの使い方は、形状によって異なります。
市販されているカルダモンには、ホール・パウダー・精油(オイル)があります。
カルダモンホールの使い方には、カレーのスパイスとして鞘ごと使う方法や、少し砕いてから飲み物に入れるなどがあります。
ケーキやパン生地にカルダモンホールを練り込む使い方もあります。
カルダモンパウダーはカルダモンホールをそのまま砕いて粉状にしたものです。
カルダモンパウダーの使い方は、コーヒーやヨーグルトの風味付けに振りかける方法や、魚や肉料理に振りかける使い方などがあります。
カルダモンパウダーと砂糖を混ぜ合わせればカルダモンシュガーになります。
カルダモンシュガーは、お菓子作りに活用できます。
カルダモンの精油(オイル)は、アロマバスやマッサージに活用できます。
ホールカルダモンは長時間、香りを出し続けます。
カレーに入っているホールカルダモンを取り除くのは、食べるのが邪魔なときで良いのではないでしょうか。