子持ち昆布の卵は何の卵?栄養と旬の時期
子持ち昆布が美味しい時期を知っていれば、子持ち昆布を楽しめますね。
子持ち昆布にはなぜ卵がついているのか不思議に感じている人も多いようです。
子持ち昆布に付いている卵は、初めからその状態で海の中にあるものではありません。
また、人が手作業で昆布に卵をつけていると思っている人もいます。
子持ち昆布の卵は、人の手で加工して付けているのではありません。
天然のものもありますが、ほとんどは自然の性質を利用して子持ち昆布が作られています。
シッカリ卵が付いているものが上質な子持ち昆布だとされています。
次に、子持ち昆布と卵のこと・子持ち昆布が美味しい旬の時期・子持ち昆布となぜ呼ぶのか、などの紹介をします。
子持ち昆布と卵
子持ち昆布は美味しいですが、1年に何度も食べることはできない珍味です。
子持ち昆布の旬の時期に味わってみませんか。
子持ち昆布は、昆布の胞子が付着しているのではありません。
魚が産卵のために昆布に卵を産みつけたものになります。
子持ち昆布の卵は「ニシンの卵」です。
日本人が大好きなカズノコが昆布に着床したものが子持ち昆布です。
昆布ではなくワカメに着床したものは「子持ちワカメ」と呼ばれています。
子持ち昆布を作るためにニシンの産卵期を狙います。
ニシンの産卵時期に、自然の昆布を海中に用意します。
産卵期のニシンの通り道に昆布を並べて吊しておきます。
産卵間近になっているニシンを、海中に用意した昆布にぶつけるように追い込みます。
ニシンは、ぶつかってきたものに対して産卵行動を起こす性質があるので、昆布に産卵します。
狭い場所に追い込められたニシンは、同じ昆布に何度も産卵するので幾重もの卵の層ができます。
ニシンの卵は粘着性が強いので昆布によく付くといわれています。
出来るだけ両面とも均等に厚さも同じになるように、熟練漁師が昆布の向きを変え、場所を変えます。
2~3日で、昆布にたっぷり厚く卵が着床します。
次に、子持ち昆布が美味しい旬の時期・子持ち昆布となぜ呼ぶのか、などの紹介をします。
子持ち昆布の旬の時期
天然の子持ち昆布の旬の時期は、ニシンの産卵の季節になります。
メスは昆布などの海藻に1mmほどの粘着性の卵を産みつけてオスが放精します。
天然の子持ち昆布は、現在市販されている子持ち昆布のように厚く卵が覆うようなものではありません。
天然の子持ち昆布は、昆布の表面にまばらに沢山の卵が着床する程度です。
自然にできた天然物の子持ち昆布を見つけるのは難しく量も少ないので、市場に出回ることはほとんどありません。
一般に市場に出回っている子持ち昆布は人間の手が加わっているものです。
子持ち昆布が美味しい旬の時期は、ニシンの産卵が行われる冬から春にかけてです。
子持ち昆布となぜ呼ばれるようになった?
子持ち昆布の美味しい旬の時期は、ニシンの産卵が行われる冬から春になります。
子持ち昆布となぜ呼ばれるようになったかは、縁起の良い呼び方だからだと考えられます。
「子持ち昆布」は、「数の子」と同じように「子だくさん」や「家族繁栄」の意味を持ちます。